持続可能な未来へのパイオニアとして
オーデマ ピゲのサステナビリティへの取り組み
ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲが長きにわたる協力関係を築いた際、彼らのビジョンは明確でした。それは、伝統的な職人技を守りながら、高品質な機械式時計を制作することです。
彼らは工業的生産ではなく、ジュウ渓谷に居を構える職人たちの小さなネットワークと手を携え、共に歩むことを決意しました。大量生産や効率性を追求するのではなく、職人やパートナー、顧客、そして地域社会を活動の中心に据え、時計作りを育んできたこの地に対する深い敬意を持ち続けました。このようにして、彼らは、オーデマ ピゲの発展を支える確固たる基礎を築き上げたのです。
3/6 サステナビリティ戦略
150年の時を経て、私たちの「3/6サステナビリティ戦略」は、創業者たちの誓いを受け継ぎ、次の3つの主要な柱に焦点を当てています。人々と地域社会、環境、ガバナンス
これらの柱に基づき、私たちとステークホルダーにとって重要な6つの優先エリアを定めました。第1の柱は「時計製作の職人技、包括性、および地域コミュニティの福祉」。第2の柱は「気候変動と原材料への配慮」。 第3の柱には「倫理的なビジネス(人権を含む)」が掲げられています。
私たちは常に未来を見据えながら、受け継がれてきた技術や伝統、価値観、そして使命を長期的に守り続け、持続可能な未来に向けたコミュニティの発展に取り組み続けます。私たちは、当社の取り組みの進捗を発信することで、業界全体の透明性とトレーサビリティの向上に貢献することを目指しています。
人とコミュニティ
伝統の継承と強化、コミュニティの育成
今日のオーデマ ピゲがあるのは、社員一人ひとりの尽力と情熱のおかげです。当社のルーツは、19世紀のジュウ渓谷で発展した「エタブリサージュ」と呼ばれる家族経営の職人ネットワークにあります。「エタブリサージュ」から社内一貫製造を行うマニュファクチュールへと進化してきた当社は、常に協働という体制が背骨になっています。当社の時計は、社内外の多くの優れた人材がサプライチェーン全体で連携することにより生み出されています。「傑作を生み出すにはひとつの村が必要」─これは私たちが大切にしている言葉です。そして今日、この生きた伝統をさらに育み、次世代へと受け継いでいくことが私たちの責任です。専門技術と人材を基盤に、これからも世代を超えて卓越したタイムピースを作り続けられるよう努めています。
環境
環境への影響をしっかり見極め、予防、軽減への取り組み
150年間にわたり、オーデマ ピゲはジュウ渓谷の小さな村、ル・ブラッシュの土地とそこに暮らす人々により育まれてきました。スイス・ジュラ渓谷のこの静かな谷は、鉄鉱石、清らかな流水、豊かな木材という自然の恵みだけでなく、金属加工の技を極めた熟練職人たちも育んできました。創業者たちは、この恵まれた環境と地域の職人の卓越した技術に支えられ、伝統の技を継承し、発展させてきました。現在、サステナビリティへのコミットメントを強化する中で、私たちは常に私たちを導いてきた方針を尊重し、次世代へと継続させることに注力しています。
ガバナンス
安全かつ倫理的なサプライチェーンの構築
オーデマ ピゲでは、ESGタスクフォースの指導のもと、また外部の重要なステークホルダーと連携して、サステナビリティを経営の最も重要な意思決定に取り入れています。倫理的で安全なサプライチェーンの実現に向け、採掘からお客様の手元に届くまでのすべての段階で人権を尊重し、パートナーと共に責任ある業界基準の確立に努めています。
当社のサステナビリティ報告書
内部告発の仕組み
APスピークアップラインは当社の内部告発プラットフォームです。AP従業員、取引先やサプライヤーなどの関係各社の従業員またはコミュニティが、その中で受けた被害や重大な契約違反につき、他の方法では表に出せない内容を完全な匿名で報告することができるシステムです。スピークアップへは直接メッセージを送ったり、その返事を確認したりすることができます。
報告者はオーデマ ピゲの価値観を守りその利益になるという観点で、深刻な問題や契約違反を誠実な態度で報告し、そして報告者は報復に対して保護されます。
オーデマ ピゲは同時に、APスピークアップの悪意ある使用や濫用を許しません。それは会社の価値観に反する行為だからです。