ダン・ホールズワースの作品「連続地形」の一部

ダン・ホールズワースの大規模な画像及び写真シリーズのContinuous Topography(連続地形)は2016年、バーゼルのアートバーゼルで発表されました。Continuous Topography(連続地形)の制作にあたり、ホールズワースはジュウ渓谷で数ヶ月のフィールドワークを行いました。ドローン、最先端のデジタルマッピングデータ、コンピュータ特殊プログラムを駆使して軍事レベルの精度で自然景観を撮影しました。

シリーズのどの作品も景観の三次元モデルとして、渓谷の地形を完璧な精度で表しています。悠久の時をかけて唯一の地形が形づくられてきたことを示すホールズワースの写真は、見学者に時と空間の関係をあらためて考え意識させます。

ダン・ホールズワースのポートレート

英国出身のアーティスト、ダン・ホールズワース(1974年生)は景観写真のキャリアを積んできました。ホールズワースは、カメラの長い露出から最先端プログラムまで様々な技法を駆使して空間の設定をし、太陽の光、月の光、星、人工の照明などあらゆる光というものの織りなす映像を創造し、地学的な時間の永続を浮かび上がらせます。彼の映像は氷河からショッピングセンターにまで及び、対象とテーマを常に幅広く研究しています。

ホールズワースは芸術大学ロンドンコミュニケーションカレッジで写真を学びました。彼の作品はロンドンのテイトギャラリー、ビクトリア・アンド・アルバート・ミュージアム、パリのポンピドゥーセンター、ウィーンの現代美術館など、世界各地の主要なミュージアムで展示されています。2015年にアートカウンシル・オブ・イングランド賞を受賞。