2024年2月20日:今春、アレクサンドラ・ピリチは2024年4月25日から10月6日までライブパフォーマンスのある新しいサイト インスタレーション「Attune」の個展を行います。

このエキシビションはハンブルガー・バーンホフの歴史的な中央ホールで開催する2024年の新たな年次コミッションの第一弾で、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館とオーデマ ピゲ コンテンポラリーの共同コミッションとなります。エキシビションはドイツ連邦文化財団との共同資金によるものです。

ピリチはこの中央ホールを生き生きとした活気に満ちた風景に変身させます。その中でパフォーマーと見学者たちが化学・物理反応、音響、動きの中から複雑な構造が現れ出るのを体験することになります。このエキシビションは動くスカルプチャーだけでなく、アーティストが作曲・振付を含むライブパフォーマンスで構成されています。

このイベントはデザイナーのアンドレイ・ディヌの協力のもとに企画されました。物理的・生化学的・数学的・社会的なプロセスを見学者が自ら具体的に確かめることができ、暗喩と科学的事実の両方において、その場にある動くものと動かないものとの関係を感じとることができます。

エキシビションでは人間が化学反応、鉱物形成、物理現象のパフォーマンスを繰り広げ、見学者たちは活動的で自己構築的な動きの体験を通して私たちがどのように似通い、影響を与え合い、互いに波長を合わせるのかを考えることを促します。

作品の“Attune”は私たちと他の生き物たちとの関係を探求し、それらと近しくなることを模索するものです。現在はさらに、生き物ではないものとそのパフォーマンスの可能性について模索を広げています。エキシビションの空間に数ヶ月存在するこの想像上の風景を通して、この“連続しているもの”を祝福したいと思うのです。

アレクサンドラ・ピリチ

アーティスト

Portrait of Alexandra Pirici

アレクサンドラ・ピリチ(1982年生)は舞踊振り付けのバックグラウンドを持つアーティストです。その作品はヴェネツィア ビエンナーレ(最新は2022年第59回セントラルパビリヨン、2013年第55回ルーマニア パビリヨン)、また2018年ニューヨークのニューミュージアム、2017年ミュンスター彫刻プロジェクト、2016年テート モダン(ロンドン)とテート リバプール、2014年マニフェスタ10サンクト ペテルスブルグ、2014年パリのポンピドゥーセンターなどで展示されています。

今回のピリチとオーデマ ピゲ コンテンポラリーとのコラボレーションは、第59回ヴェネツィア ビエンナーレ展示作「Encyclopedia of Relations」(2022年)に続く2度目の共同制作です。この新たなコミッション作品で、アーティストは物理的な固定構造とライブパフォーマンスを組み合わせた大規模な作品を展開します。

このエキシビションは、毎年ハンブルガー・バーンホフの歴史的建築物である中央ホールで展開される芸術プロジェクトであり、ピリチの作品はこの企画の第一弾となります。オープニングは2024年にベルリンにあるギャラリー ウィークエンドの一環として開催します。

エキシビションのキュレーターはハンブルガー・バーンホフ現代美術館のキャサリン・ニコルスが務める、ハンブルガー・バーンホフとオーデマ ピゲ コンテンポラリーの共同コミッション。エキシビションはミラノの出版社シルヴァーナ エディトリアーレが発行するハンブルガー・バーンホフ カタログシリーズ第5号にも掲載されます。

 

このエキシビションはドイツ連邦文化財団と連邦政府文化メディアコミッショナーが共に資金を負担しています。

アレクサンドラ・ピリチとハンブルガー・バーンホフでの新しいインスタレーションの共同制作を続けることができ誇りに思っています。アレクサンドラは、私たちの間にいかに似た部分があり互いにどのように影響し合っているか、どのように波長を合わせているかを問いかけます。これはオーデマ ピゲが大切にしている創造性による人々のつながり、オーデマ ピゲの価値観の中心にある人々の結びつきに呼応します

ドニ・ペルネ

オーデマ ピゲ コンテンポラリー、アートキュレーター