Jana Winderen肖像照

「聴くアート:水中」はジャナ・ウィンダレンの現地収録サウンドコンポジションです。2019年のマイアミビーチのアートバーゼルで展示されました。大規模な没入型の22のオーディオチャンネルを駆使したインスタレーションは、当初コリンズパーク ロトゥンダに設置され、海洋のエコシステムの脆弱性の高まりと、マイアミ海岸地域コミュニティの環境問題について人々に問いかけました。

ウィンダレンはマイアミの湾岸地域と北極周辺のバレンツ海、熱帯の海で録音した音源を使い、今日人類が出している音が水中にいかにとめどなく存在しているかを示してくれます。ウィンダレンはオスロとマイアミビーチ間の移動による炭素排出を避けるため、全ての音源録音をインスタレーション設置の数日前に現地で行いました

。長年の協力者であるトニー・マイアットと共に制作した、ウィンダレンの2度目のオーデマ ピゲ コミッション作品では、人々に海洋サウンドの交響曲が紹介されました。このインスタレーションの没入型・瞑想型の空間で見学者は、海洋の住民たちが発する音を聴き、人類の活動が水中の生命に及ぼす影響について考察する貴重な機会を得ることができます。

一つの場所で何かを動かすと、広く世界にインパクトが広がる

"ジャナ・ウィンダレン:

Jana Winderen肖像照

ノルウェーのサウンドアーティスト、ジャナ・ウィンダレン(1965年生)は、自然環境を通じて人々を深い知覚の旅にいざないます。自然の小さなほぼ聞こえないような音を取り出して聞かせることによりアーティストは、人々の感情に訴えかけ、興味を引き出し、私たちの生きている複雑な世界への尊重の念と環境についての考察を促します。

ウィンダレンはロンドン大学ゴールドスミスで美術プログラムを専攻しました。またオスロ大学で数学、化学、漁業環境学も修めています。1992年以降、サウンドが彼女の芸術活動の中心となりました。欧州、アジア、アメリカを旅行し、アクセスが難しい環境やエコシステムのサウンド、通常は聞くことのできない音などを収録しています。ウィンダレンのサウンド作品は世界各地の著名な場で発表されています。その中には:オスロのMunch Museum、クラビのタイ国際アートビエンナーレ、Dubrovnik Museum of Modern Art、ル・フレスノワ、Studio national des arts contemporains、Studio national des arts contemporains、オスロの米国大使館などがあります。ウィンダレンは2011年にPrix Ars Electronica for Digital Musics & Sound Artのゴールデン ニカ賞を受賞しました。作品はロンドンのレコードラベル、タッチにより出版されています。