アレクサンドラ・ドマノヴィッチの「Becoming another(他者になる)」

アレクサンドラ・ドマノヴィッチの「Becoming another(他者になる)」(2021) は、2021年9月16日から10月10日までベルリンの ポツダマー通り旧デア・ターゲシュピーゲル印刷館で展示されています。このエキシビションは、アーティストがこの10年来ホームグラウンドとするベルリンで、オーデマ ピゲ コンテンポラリーが開催する初のエキシビションとなります。

ドマノヴィッチはテクノロジー、歴史とアイデンティティとの相関関係をスカルプチャー、ビデオ、デジタルアート作品で表現し続け、キャリアを築いてきました。「Becoming another(他者になる)」は、深い思索とリサーチを通じて「テクノロジーにより私たちは何が見えるようになるのか?」という問いを投げかけます。

この多層的なエキシビションは、医療画像、特に妊婦のエコグラフィー映像から始まり、視覚と知覚との関係の新たな思索を提起しています。超音波診断はアーティストにとって、技術的であると同時にとても私的なものです。アーティストの母親はレントゲン技師で超音波診断、エコグラフィーを専門としていました。彼女はこのような機械が並ぶ中で育ったのです。ドマノヴィッチは「Becoming another(他者になる)」で、この超音波診断と胎児の性別判定とのつながりを見学者に考えさせます。そしてアーティストは、2020年9月にカリフォルニアのサン・ベルナディノで大森林火災が起きたこと、そこで開かれていた胎児の性別発表パーティで花火が爆発していたことを読み、その危険性に心を痛めます。

「このプロジェクトの根本テーマは、或るものが別のものになるということです。妊婦のエコグラフィー映像という例を通じて、私たちは知覚というものが政治的フィールドに置かれていることを知ります。アートに触れると自身が変わります。またはアートの一部となります。同様に、知覚を通して胎児は超音波映像となり、性別発表は環境災害となり、画像は物体となります」

アレクサンドラ・ドマノヴィッチ

アーティスト

「アレクサンドラのベルリンにおける最初の大規模エキシビションを、ここで共に開催できることを光栄に思います。「Becoming another(他者になる)」によって彼女が提示する問いかけから皆学ぶことができます。コンテンポラリーアートだけでなく、私たちの現在の生活がそこに映し出されているからです」

ドニ・ペルネ、アートキュレーター

オーデマ ピゲ コンテンポラリー

アレクサンドラ・ドマノヴィッチについて

アレクサンドラ・ドマノヴィッチ(1981年、ノヴィサド生)、ベルリン在住。アーティストの主な個展:Galleria d’Arte Moderna(ミラノ、2019年)、MoCA Cleveland(2018年)、Bundeskunsthalle(ボン、2017年)、Henry Moore Institute(リーズ、2017年)、Museum Boijmans Van Beuningen(ロッテルダム、2016年)、Oakville Galleries(カナダ、2016年)、Gallery of Modern Art(グラスゴー、2014年)、Kunsthalle(バーゼル、2012年)その作品は多くの国際ビエンナーレで展示されています:第58回ベネツィアビエンナーレのVAC Foundation exhibition(2019年)、ベルグラードビエンナーレ(2018年)、マニフェスタ11(チューリッヒ、2016年)、ニューミュージアム トリエンナーレ(ニューヨーク、2015年)、上海ビエンナーレ(2014年)。2018年にミラノの第5回Arnaldo Pomodoro Sculpture賞を受賞しました。これからの予定:第58回ベルグラード ビエンナーレ、第14回バルティック トリエンナーレ、第34回リュブリアナ グラフィックアート ビエンナーレ、Kunsthalle Osnabrück での個展(2022年)、Brandhorstミュージアムでの「Future Bodies from a Recent Past(近い過去からの未来の体)」(2022年)作品管理はベルリンとロサンゼルスでタニア レイトン
ギャラリーが代行しています。

www.tanyaleighton.com