ペインティングは、素材、規模感、アクションが定義されたある場において繰り広げる即興的で身体的なアクションです。スケールは身体をベースとしています。リーチ、腕の動き、空間への拡張。その場の状況から生まれるツールがそこに足跡を記します。アクションの中で生まれてくるルールにより、訂正、過剰さ、構図は排除されます。戻ることはできません。作品は一つの連続したつながりです。描くことはアクションです。アクションはイメージを生み出します。そして見えてくるものは、時なのです
ルネ・レヴィ
アーティスト
2026年 07月10日
この秋、アーティスト、ルネ・レヴィはロンドンのヘイワード・ギャラリーのファサードを飾る新たな大規模アートワークを発表します。ヘイワード・ギャラリーとオーデマ ピゲ コンテンポラリーとのコミッション作品であるこのアートワークは、公開の場におけるペインティング実践というレヴィの長年のアート探求の一環です。2枚のパネルで展開されるペインティングはロンドンにおけるレヴィの初の公開コミッション制作で、2026年9月23日から2026年11月15日まで公開されます。
レヴィはペインティングを実践的アートとして捉えます。その場で対象とされる表面を隠す、見せる、フィルターをかける、再度描くなどのジェスチャーが実践されます。彼女のアプローチは前もって決められた画像を表すことではなく、その場におけるジェスチャーから生まれる即席の成果が作品となります。彼女の作品は体と素材、場所の出会いから生まれるものであり、ペインティグをその場に応じたパフォーマンスとして実践します。
ペインティングは、素材、規模感、アクションが定義されたある場において繰り広げる即興的で身体的なアクションです。スケールは身体をベースとしています。リーチ、腕の動き、空間への拡張。その場の状況から生まれるツールがそこに足跡を記します。アクションの中で生まれてくるルールにより、訂正、過剰さ、構図は排除されます。戻ることはできません。作品は一つの連続したつながりです。描くことはアクションです。アクションはイメージを生み出します。そして見えてくるものは、時なのです
ルネ・レヴィ
アーティスト
現地で生み出す実践アートとして、彼女の作品はヘイワード・ギャラリーの有名なブルータリスト建築に直接手を加えます。建物の特徴的な突起や窓などを出発点とし、レヴィはそれらをパーツとして使いながら新たな壁表面を制作するというものです。作品はファサードを超えてその先まで伸び、上下にペイントの動きが連続し、建物をイメージとフィールドのように活性化させます。
共同コミッション作品ではレヴィの長年のペインティングへの探求が体の動きによって直接的に表現されます。HTLミュテンツ/バーゼルで培った建築への感性の中に、アーキテクチャルな空間との関係が持続性を保ちながら表現されます。スタジオ内でのペイント活動から生み出されたジェスチャーが、ここでは空間に飛び出してその場の物理的・建築的条件に適応しながら表現します。ヘイワード・ギャラリーにおいてこのアプローチは、戸外という環境に特有の制限と可能性により形づくられ、画期的なスケールで展開されます。
ヘイワード・ギャラリーの有名な建築に活気を与えるルネ・レヴィの今回の作品は、ペインティングの可能性を大きく広げるものです。レヴィはヘイワード・ギャラリーを、背景としてではなく、制作対象として、リズムと素材、スケールを駆使して自らのアートに取り込みます。アーティストが新たな領域を開発することができるようサポートするのが、オーデマ ピゲ コンテンポラリーのミッションです。レヴィの活動を長年見てきた上で実現したこの共同コミッション制作は、現代アートと新たなオーディエンスの予期せぬ出会いをもたらすという私たちの方針に沿うものです。共同コミッショナーであるヘイワード・ギャラリーとの密接なコラボレーションによりこの制作を実現させることができ嬉しく思っています
オドレー・タイヒマン
オーデマ ピゲ コンテンポラリー、キュレーター
工業用メッシュを使用することにより作品に新たな素材条件が加わりました。これはペインティングという行為に新たな可能性を与えると同時に挑戦を喚起します。このプロセスは色、表面と見え方がどのように変化するかを試す準備を必要とします。作品はモジュール化させたセクションをその場で組み合わせていくので、単体のコンポジションとして完成するだけでなく、ファサードの形状に合わせて拡張させることができます。
このコミッション作品はレヴィのアート活動の新たな発展の機会となるだけでなく、ペインティングにおける自らのボキャブラリーを公開アートの次元に拡張し、新たな空間と素材に広げました。またこれはオーデマ ピゲ コンテンポラリーのコミッション制作で初のペインティング作品であり、アーティストたちの活躍の領域を広げサポートするというプログラムの方針に沿ったものといえます。
ルネ・レヴィはこの30年以上、ペインティングの媒体について考えてきました。カラー、ペイントの塗り方、ボディ、空間など様々なイメージキャリアや装置において試みを重ねてきました。レヴィは1960年イスタンブールに生まれ、アーガウで育ちました。現在はバーゼル在住で活動しています。 HTL ムテンツ/バーゼルで建築を学んだ後、チューリヒ美術デザインスクールで学びました。1998年マルセル・シュミドをスタジオパートナーとして活動を始めました。最近の個展には以下のものがあります:オクテムアイクト(イスタンブール、2025 & 2022年)、パレドトーキョー(パリ、2024年)、フィリップゾリンガー(チューリッヒ、2023 & 2021年)、ヴィラ デュ パルク(アンヌマス、2021年)、エヴルー歴史考古学博物館、2020年)、リヨン ビエンナーレ(2019年)、ラングマット美術館(バーデン、2019年)、ミラノ スイス インスティチュート(2019年)、ギャラリー フレイモン グート(バーゼル、2017年)。さらにグループ展への参加には以下のものがあります:パレドトーキョー(パリ、2023年)、パスクアール アートセンター(ビエンヌ、2022年)、MAMCO(ジュネーブ、2021年)、スイス インスティチュート(ローマ、2019年)、Vin Vin(ウィーン、2018年)、ミュンヘン美術協会(2015年)。ルネ・レヴィは2019年にジュネーブ美術協会賞、アートヴィジュアル賞を、2002年にメレトオッペンハイム賞、その他を受賞しています。さらにレヴィはスイス、ベルンの議会ビル建築公開コンペティションで優勝しています。