飛び去る時の中で
2013年5月27日 ノウハウ

目まぐるしい時の中で

精度を向上させるために2世紀前に発明されたトゥールビヨンは、それまでに目のしたことのない魅力的で画期的な機能でした。次々と新たな機能も登場する中、20年以上前から誰もが一番欲しいと望む機能です。

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ル・ブラッシュ村のオーデマ ピゲ ミュージアム内に併設された、光あふれるアトリエ。5人の時計職人とともに在職しているブルーノ・グラン・シャヴァンは、後にトゥールビヨンとなるパーツの仕上げと組立を行っています。実際のところ、パーツに「光を与える」作業と言った方が良いかもしれません。

技術が進化するにつれ、ムーブメントの精度やパーツ交換が可能になったと言っても、ムーブメントひとつひとつの仕上げは手作業で、完膚なきまでの完成度が求められるため、早道はありません。組立もまたしかり。こうした違いこそが、時計のコレクターと時計職人がともに追い求めてやまないディテールなのです。

鑑定家の目はわずか数分の1秒で、他とは一線を画したハイグレードなタイムピースには欠かすことのできないムーブメント構築、仕上げ、装飾、におけるささいな、しかし重要な違いを見極めます。このワークショップに在籍している情熱的な時計職人は自身の「ノウハウ」を駆使して、与えられたバラバラのパーツに取り組むのです。

パーツが間違いなく完璧に仕上がったら、時計職人は「動作確認」に入ります。装飾を施したり、各タイムピースにサインを入れる前に、熟練の手作業によって最終調整が行われます。

トゥールビヨンウォッチ

トゥールビヨンウォッチ

トゥールビヨンウォッチ
  • トゥールビヨンウォッチ

    ロイヤル オーク トゥールビヨン

    手巻。ステンレススチールケース、ブルー文字盤、ステンレススチールブレスレット

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    Reference 26510ST.OO.1220ST.01 Thumbnail

    自社製キャリバー2924

    自社製キャリバー2924, front
    正面
    自社製キャリバー2924, back
    裏面
  • トゥールビヨンウォッチ

    ロイヤル オーク トゥールビヨン

    手巻、18Kピンクゴールドケース、ブルー文字盤、18Kピンクゴールドブレスレット

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    Reference 26510OR.OO.1220OR.01 Thumbnail

    自社製キャリバー2924

    自社製キャリバー2924, front
    正面
    自社製キャリバー2924, back
    裏面
  • トゥールビヨンウォッチ

    ロイヤル オーク トゥールビヨン

    現在ある中でも最も薄いトゥールビヨンムーブメントのひとつです。スケルトンムーブメントをコンテンポラリーな装飾とチャコールグレーガルバニックペイントで仕上げています

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    Reference 26511PT.OO.1220PT.01 Thumbnail

    自社製スケルトンキャリバー2924

    自社製スケルトンキャリバー2924, front
    正面
    自社製スケルトンキャリバー2924, back
    裏面
  • トゥールビヨンウォッチ

    ジュール オーデマ トゥールビヨン・ビッグデイト

    手巻、トゥールビヨン、ビッグデイト表示、6時位置にスモールセコンド。18Kピンクゴールドケース、黒文字盤、黒ストラップ

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    Reference 26559OR.OO.D002CR.01 Thumbnail

    自社製キャリバー2909

    自社製キャリバー2909, front
    正面
    自社製キャリバー2909, back
    裏面
  • トゥールビヨンウォッチ

    ジュール オーデマ トゥールビヨン・ビッグデイト

    手巻、トゥールビヨン、ビッグデイト表示、6時位置にスモールセコンド。18Kピンクゴールドケース、シルバー文字盤、ブラウンストラップ

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    Reference 26559OR.OO.D088CR.01 Thumbnail

    自社製キャリバー2909

    自社製キャリバー2909, front
    正面
    自社製キャリバー2909, back
    裏面
  • トゥールビヨンウォッチ

    ミレネリー トゥールビヨン・クロノグラフ

    手巻、トゥールビヨン、クロノグラフ、24時間パワーリザーブ表示。フォージドカーボンケース、黒文字盤、黒ストラップ。120本の限定生産

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    Reference 26152AU.OO.D002CR.01 Thumbnail

    キャリバー2884自社製

    キャリバー2884自社製, front
    正面
    キャリバー2884自社製, back
    裏面
  • 飛び去る時の中で
    トゥールビヨンの仕上げと組立、ブルーノ・グラン゠シャヴァン
  • 飛び去る時の中で
  • 飛び去る時の中で
  • 飛び去る時の中で
  • 飛び去る時の中で

ほとんどの仕事が人の目に触れない部分であったとしても、こうした職人たちの固い意志を曲げるものはなにもありません。オーバーホールの時期が来れば、リペア担当の職という限られた観客たちが、素晴らしい仕事ぶりを称賛するのですから。

ブルーノのアトリエに籍を置くためには、時計職人として優れた技術を持っているということ以外に、忍耐力や献身的な態度、専門知識などプラスの技能が求められます。こうした前提条件のもとでは、「良い」は不十分なのです。その上、オーデマ ピゲの109年間の時計作りの歴史のうち、実に74年間はトゥールビヨンのアトリエが担ってきたという事実が、6人の時計職人の肩にかかっているのです。

バックヤードで働く男たちは、祖先から受け継がれてきた「ノウハウ」に精通しています。ベベル形成、エッジやアングルの仕上げ、ブラックポリッシュ仕上げ。そのひとつひとつの作業が、パーフェクトの結果が出るまで続けられます。複雑なタイムピースを構成する無数のパーツを組み立てるのは、どんな時計職人よりも秀でた技術や冷静さは当然のこと、完璧な記憶力、そして並外れた空間認識能力も求められます。

妥協という単語は彼らの辞書にはありません。現代がもたらす技術革新を見下すわけではありませんが、職人たちの所作や技術はこの1世紀の間変化していないのです。現在もまた、トゥールビヨン アトリエから生まれる逸話が、オーデマ ピゲの歴史を彩る最も美しいページとして書き連ねられているのです。