ウォッチのボディをつくり込む
2011年3月24日

ウォッチの「ボディ」が専門

時計製造の60 ほどの職種の中で、外装(時計の外側のパーツ)はオーデマ ピゲ ウォッチの発展にとって重要なものです。この部分にスポットライトをあててみましょう。

RSS

手首に快適にフィットし、読みやすく、時刻合わせのリューズも使いやすい。これらは外装部品のデザイナーが追求する主な品質です。ル・ブラッシュに居を構えるマニュファクチュールの「時計開発」部門の設計オフィスで、ジャン・クルタンが彼の率いる4名のチームの仕事について説明してくれます。「私たちは時計のボディ、つまりケース、ガラス、ブレスレット、クラスプなどを取り扱っています」。

この仕事はデザイン部門との緊密な連携が必要です。プロトタイプとなるべきアイデアは二次元のレンダリングで示され、技術者たちはコンピュータソフトで三次元映像によりウォッチをモデル化します。外部の専門メーカーでエポクシ樹脂のプロトタイプが作られます。このモデルは最初に考えた実際のボリュームとプロポーションを表現しています」とクルタンは語ります。

エポクシ樹脂のモデルにより、デザイン段階では気がつかなかった様々なエラーを修正します。手首の肌とウォッチの間に予想しなかった隙間ができたら、ウォッチのエルゴノミーを見直さなければなりません。同じことがダイヤルにも言えます。「ガラスオープニング、表示の寸法、インデックスなどを変更しなければならないこともあります。カレンダー窓が外側に寄りすぎていて美しくないことがわかったら、ダイヤルのサイズを変えなければなりません」。デザインオフィス外装のヘッドのクルタンは続けます。

デザイン部門がモデルを了承したら、そのバージョンで新たに少数を作ってみて、デザイナーたちが見逃したことがないかどうか、変更すべきディテールがないかどうかを確かめます。貴石をセットしたダイヤルは表面が不均一になることがあります。石のサイズがちょっと大きすぎるとその上を回る針がスムーズに動かないことがあります。このように多くのモデルが関わる状況では「外装チーム」は柔軟な考え方をすることが求められます。