ジュール・オーデマ:親は子供に育てられる
2011年1月3日

ジャスミン・オーデマ:親は子から学ぶ

オーデマ・ピゲ財団の会長ジャスミン・オーデマ(Jasmine Audemars)は、環境学習プロジェクトの推進に尽力しています。18年間におよぶ職業的献身をご紹介しましょう。

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1992年以降オーデマ ピゲ取締役会の会長を重任されていますが、財団会長の兼務は当然の流れだったのでしょうか?

財団設立後間もなく、前財団会長の父の跡を継ぎました。それが父の意志でもあったのです。同じ足跡を辿ることを父も歓迎していたと同時に、私も継続を希望しました。

引き継がれてから、たくさんのプロジェクトが発足しました。優先順位が高いものと、そうでもないものがあるのでしょうか?

すべてのプロジェクトが最優先であり、私にとって身近なものばかりです。その中であえてひとつ挙げるとすれば、シャンジャンの農業学校と提携してスイス原産のオーク材を用いたバレル製造への投資プロジェクトでしょうか。

非常に地元色が濃いプロジェクトですが、どんな理由でしょうか?

まず手始めに、オーク材のワインバレルの製造を開始しました。スイス森林に原生するオークの多角的利用法を開拓する良い機会でした。スイス産のワイン樽が、競合のフランスやアメリカ産に劣らない訳がありません。財団にヴィンテージの赤ワインと白ワインが提供されたのは、思いがけない副産物でしたね。

財団の教育活動も発足しましたよね?何か重要な意味がありますか?

はい。会長に就任してから8年後、財団(Poundation ? Foundation?)の活動計画に、子供のための環境教育を入れることにしました。子供と木々の触れ合いをテーマにした、すばらしい計画がいくつもあります。とてもやりがいがあり、満足できる内容です。子供はすぐに物事を理解します。親が子供に教わる時代ですね。

ジャーナリストとして活躍されていましたが、財団の活動を大々的に宣伝する予定ですか?

私達は裏方に徹するつもりです。財団はマーケティングのツールではありませんし、またそうなるべきではありません。財団の規則でも、マーケティング活動は禁止されています。ただし社内でのコミュニケーションは、財団事務局長のダニエル・ソジー(Daniel Saugy)のおかげで飛躍的に向上しました。

12年間ジャーナル・ド・ジュネーブの編集長をつとめられましたが、ジャーナリストに戻りたいと思うことはありますか?

いいえ。ジャーナリズム界で23年もの間生きてきました。素晴らしい職業だとは思いますが、変わるべき時が来ていたのです。ジャーナリストとして時計業界と培ってきた絆を、新しく結び直したいと思っていました。つまるところ、新聞も時計も経営するのにたいした違いがないことに気付いたのです。新聞づくりも時計づくりも、双方に必要なのは才能のある人々ということに。