コンテンポラリーなスケルトンウォッチにスポットライト
2010年8月12日

コンテンポラリーなスケルトンウォッチに注目

スケルトンウォッチのデザイナー、レジス・メラン(Régis Meylan )。出発点はクラシックモデルでした。そしてメランの大胆な賭けは報われました。500以上のオーダーが集まり、経済危機で苦しんでいた営業部門に発注をもたらしたのです。このプロジェクトの発端となった出来事についてお話しましょう。

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昨年1月にジュネーブで開催された国際高級時計サロン(SIHH―Salon International de la Haute Horlogerie)で、オーデマ ピゲスペシャリテ(特殊時計)アトリエを牽引するレジス・メランがデザインしたスケルトンウォッチは、驚くべき成功をおさめました。サロン会期中に500以上のオーダーが入ったのです。「こんなにたくさんのオーダーがいただけるとは思っていませんでした。オーデマ ピゲの現代版スケルトンウォッチには輝かしい未来が約束されています」とメランは予想します。

昨年の経済危機は、時計業界も大きく揺るがしました。「スケルトンウォッチの売り上げは山あり谷ありでした。パーペチュアルカレンダーやイクエーション オブ タイムなどコンプリケーション機能を搭載した特別なタイムピースなので、高低差はなおさらです」とメランは解説します。スケルトンウォッチに新たな息吹を吹き込むため、大部分のモデルの試作品をデザイン・製造している時計職人達は、クリエイティビティの高い、大胆な賭けに出ることにしました。そのアイディアとは、新しい顧客層を獲得するために、よりモダンなスケルトンウォッチをつくること。誰にでも受け入れやすいスタイルに仕上げるために、シンプルなカットと通常のエッチングをより際立たせるように工夫をこらしたのです。そこでサテンやポリッシュ加工のへこみ角のデザインを丁寧に仕上げ、グレーからダークグレーまでのカラーバリエーションを用意しました。「私達が3129番と名付けたこの試作品は、クラシックモデルとはまったくの別物です。そのコンテンポラリーなフォルムが、コレクション ロイヤル オーク 15 300のエッセンスを抽出し、新しいモデルの一部として昇華させているのです」とデザイナーのメランは補足します。

スペシャリテアトリエはこの壮大なムーブメント製造のために、新に数人の時計職人を迎え入れました。今後数か月でチームは、新しい世紀に向けたスケルトンウォッチを、計り知れない忍耐力と注意力をもって完成させることでしょう。